「かわたなガリレオクラブ科学教室」略称【KGクラブ科学教室】
「科学教育の普及・啓発助成」に採択されました。
研究者訪問講座<超伝導体による浮上実験>(九州工業大学)を実施します
*【クリスマス・レクチャー】イギリスではクリスマスシーズンに子供たちへのプレゼントとして科学講座(クリスマス・レクチャー)が開かれてきました。マイケル・ファラデーが1860年に行ったクリスマス・レクチャーの内容は日本でも『ロウソクの科学』として出版されています。 |
令和7年度 第1回科学教室を開催します
内容 | 「飛び続ける物体〜飛ぶ種子をヒントに工作して、WAG大会をひらこう」 |
日時 | 令和7年4月19日(土)川棚中央公民館 1階講習室 10時〜11時30分 |
活動内容 | 大部分の植物は子孫を残すため、種子を動物にくっつけたり、水や風を使って移動させています。それぞれ「動物散布」、「水散布」「風散布」とよばれていますが、全く受け身ではなく、種子は自然の力をうまく利用するために様々な工夫をしています。
前半は、種子のつくりをじっくり観察し、実際に飛んでいる映像等を観てみよう。飛び方と種子のつくりやはたらきがどのように関係しているか、気づきについてみんなで話し合って発表しよう。 次に3種類の違ったタイプの種子模型を工作して、飛ばしてみよう。 新幹線の先端部分の形はカワセミの口ばしをヒントに造られました(生物模倣)。後半は、私たちもアルソミトラの飛ぶ様子やつくりをヒントにして、飛ぶ物体をデザインし飛ばしてみることにしよう。「ウォーク アローン グライダー(WAG)」という方法を使うと、体力の続く限り、デザインした物体をいつまでも飛ばし続けることが可能になります。 最後にWAG大会(記録会)をひらこう。1分間飛ばし続けられたら入賞です! |
資料 | 今回参考にする図書は「タネは旅する〜種子散布の巧みな植物」中西弘樹著 (八坂書房)です。中西先生は長崎大学名誉教授、あとがきで「長い研究生活で一番興味をもって続けてきたのは種子散布の研究であったかもしれない」と書かれていますが、本書では中西先生の研究を通して驚きに満ちた植物の生き残る知恵や工夫を知ることができます。講座ではそのいくつかを取り上げます。 |
備考 | 【持参してください】☆ハサミ ☆のり ☆水筒 ☆筆記用具、☆フライングシートに模様を描くためのサインペン ☆工作物を持ち帰るレジ袋等、今回材料費は実費200円です。
【その他】@保護者承諾書と社会福祉協議会の保険(1年間350円)の書類は当日お渡しします。A欠席の連絡は<kawatanagc>メールでお願いします。 |
理科や科学の楽しさを伝える「KGC科学教室」3つの体験
-----------------------------------------------------------------------------4月のことば
『私は長岡半太郎という科学者の伝記を研究しているんですけど、長岡半太郎の授業というのはとんでもないものだったようです。授業をやりますね。ザーと黒板にいろいろ計算なんかしていきます。最後にどうなるかというと「これはまちがいである。次にやりなおす」…それで1時間終わりなんです。そうするとどうなるか。生徒は安心しますよね。「へェーあのえらい先生でもまちがえるんだな。」と「まちがえたっていいんだな」「まちがえちゃったって、またやり直せばいいんだな。」「こういうことをやって正しいことを見つけるんだな」ということを学ぶようになるわけです。そういう、学生の前で平気でまちがうことのできる先生というのは実力のある先生ですね…』
『…新しいことをやれば必ずまちがえるんです。まちがえ方を教えるということは「どのようにすればいつか正しいこと、新しいことを見つけられるか」ということを教えることです。…』 板倉聖宣著 1997「仮説実験授業ABC」(仮説社 2024第4刷)p40 *長岡半太郎博士は日本の物理学者で大村市出身。土星型原子モデル提唱など、国際的に高い評価を得、日本物理学の発展の基礎を築いた。東京帝国大学教授として多くの学生を指導した。また、湯川秀樹や朝永振一郎など多くの後進を育てることに邁進した。初代大阪帝国大学総長や帝国学士院院長などの要職も歴任。 |
活動の様子