かわたなガリレオクラブ
科学教育支援ボランティアグループ
Kawatana Galileo Club

「KGクラブ科学教室」は身近な不思議を科学する教室です

「かわたなガリレオクラブ科学教室」略称【KGクラブ科学教室】

 
「KGクラブ科学教室」の講座内容は、不思議を科学する「科学講座」、大学等の講師を招いて行う「研究者訪問講座」、外部講師による「大道仮説実験」、ものづくりの楽しさと不思議を科学する「科学工作」です。毎月第3土曜日他日に実施します。2025年度は試行的に科学の基本的な概念を学ぶ場として、希望者を対象に<仮説実験授業>も実施します。
科学講座
科学史や科学工作、実験を通して身近な不思議を解明し、謎解きをする90分間の講座です。製作した工作物を使って、参加者で遊びながら記録を楽しむ大会等も開催します。
科学工作
身近な素材を使って、ものづくりのおもしろさや楽しさを体験する「科学工作」を実施します。
研究者訪問講座
大学の研究者の方を講師に受講生の理科の世界を広げる「研究者訪問講座」を実施します。
お知らせ                             

「科学教育の普及・啓発助成」に採択されました。


「かわたなガリレオクラブ(KGクラブ)」は令和7年度(2025年度)公益財団法人東京応化科学技術振興財団第20回「科学教育の普及・啓発助成」に採択されました。ありがとうございます。地域の子どもたちへの科学教育の普及や啓発活動に活用させていただきます。
公益財団法人東京応化科学技術振興財団ホームページ
 こちらをクリック         
 

研究者訪問講座<超伝導体による浮上実験>(九州工業大学)を実施します


 九州工業大学から講師をお招きして<超伝導体による浮上実験―超伝導体と磁石はどう違うか?>をテーマに特別科学教室を実施します。液体窒素を用いて超伝導体をマイナス200度まで冷却して、超伝導体による永久磁石の浮上実験を行い、超伝導体の示す磁性と通常の永久磁石の磁性等についても学びます。超伝導の技術は、生成AIを支えているデーターセンター(データ通信などの施設)で消費される膨大な電力を抑える研究や、超伝導体と半導体の機能を融合させた情報処理やデータ通信が可能な装置や機器の開発等にも使われています。
今回は<クリスマス・レクチャー>として12月20日(土)に実施します。後日KGクラブ受講生の他、受講を希望する小・中学生も数名程度募集しますので、興味のある方はぜひ受講してください。受講料等は不要です。保護者の方もぜひご参観ください。

*【クリスマス・レクチャー】イギリスではクリスマスシーズンに子供たちへのプレゼントとして科学講座(クリスマス・レクチャー)が開かれてきました。マイケル・ファラデーが1860年に行ったクリスマス・レクチャーの内容は日本でも『ロウソクの科学』として出版されています。


 令和7年度 第1回科学教室を開催します


 2025.04.12更新
内容 「飛び続ける物体〜飛ぶ種子をヒントに工作して、WAG大会をひらこう」
日時 令和7年4月19日(土)川棚中央公民館 1階講習室 10時〜11時30分  
活動内容 大部分の植物は子孫を残すため、種子を動物にくっつけたり、水や風を使って移動させています。それぞれ「動物散布」、「水散布」「風散布」とよばれていますが、全く受け身ではなく、種子は自然の力をうまく利用するために様々な工夫をしています。

前半は、種子のつくりをじっくり観察し、実際に飛んでいる映像等を観てみよう。飛び方と種子のつくりやはたらきがどのように関係しているか、気づきについてみんなで話し合って発表しよう。

次に3種類の違ったタイプの種子模型を工作して、飛ばしてみよう。

新幹線の先端部分の形はカワセミの口ばしをヒントに造られました(生物模倣)。後半は、私たちもアルソミトラの飛ぶ様子やつくりをヒントにして、飛ぶ物体をデザインし飛ばしてみることにしよう。「ウォーク アローン グライダー(WAG)」という方法を使うと、体力の続く限り、デザインした物体をいつまでも飛ばし続けることが可能になります。

最後にWAG大会(記録会)をひらこう。1分間飛ばし続けられたら入賞です!
 
資料 今回参考にする図書は「タネは旅する〜種子散布の巧みな植物」中西弘樹著 (八坂書房)です。中西先生は長崎大学名誉教授、あとがきで「長い研究生活で一番興味をもって続けてきたのは種子散布の研究であったかもしれない」と書かれていますが、本書では中西先生の研究を通して驚きに満ちた植物の生き残る知恵や工夫を知ることができます。講座ではそのいくつかを取り上げます。
備考 【持参してください】☆ハサミ ☆のり ☆水筒 ☆筆記用具、☆フライングシートに模様を描くためのサインペン ☆工作物を持ち帰るレジ袋等、今回材料費は実費200円です。
【その他】@保護者承諾書と社会福祉協議会の保険(1年間350円)の書類は当日お渡しします。A欠席の連絡は<kawatanagc>メールでお願いします。

 

理科や科学の楽しさを伝える「KGC科学教室」3つの体験

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@「身近な不思議」を実験や科学工作で確かめ、考えて、謎解きをする体験
A「科学工作」を通して、ものづくりの楽しさを体験
B「科学への興味・関心」を高めて、進路選択にもつなげられるような体験

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4月のことば

 
≪まちがえ方の教育を≫
『私は長岡半太郎という科学者の伝記を研究しているんですけど、長岡半太郎の授業というのはとんでもないものだったようです。授業をやりますね。ザーと黒板にいろいろ計算なんかしていきます。最後にどうなるかというと「これはまちがいである。次にやりなおす」…それで1時間終わりなんです。そうするとどうなるか。生徒は安心しますよね。「へェーあのえらい先生でもまちがえるんだな。」と「まちがえたっていいんだな」「まちがえちゃったって、またやり直せばいいんだな。」「こういうことをやって正しいことを見つけるんだな」ということを学ぶようになるわけです。そういう、学生の前で平気でまちがうことのできる先生というのは実力のある先生ですね…』
 
『…新しいことをやれば必ずまちがえるんです。まちがえ方を教えるということは「どのようにすればいつか正しいこと、新しいことを見つけられるか」ということを教えることです。…』
                
                 板倉聖宣著 1997「仮説実験授業ABC」(仮説社 2024第4刷)p40

*長岡半太郎博士は日本の物理学者で大村市出身。土星型原子モデル提唱など、国際的に高い評価を得、日本物理学の発展の基礎を築いた。東京帝国大学教授として多くの学生を指導した。また、湯川秀樹や朝永振一郎など多くの後進を育てることに邁進した。初代大阪帝国大学総長や帝国学士院院長などの要職も歴任。

活動の様子

 
☆2025年3月KGクラブ工作教室体験会<グルーン装置を工作して遊ぼう>(この動画はYouTubeの限定公開としています)